よみがえる空 #3

 犬のことを気にして避難所を抜け出してしまった女の子は、家屋の倒壊に巻き込まれてしまっていた。いざという時に備えて人手を用意しておいたのが役に立ってしまう。瓦礫の下から救出されたさくらちゃんはヘリで搬送されるのだが。
 意識はなく、クラッシュ症候群で容態が急変するが、ヘリの方は向かい風で急速に燃料を失ってしまう。東うるま島へ引き返す決断をしようとした本郷に、内田が海自の護衛艦での補給を提案し実行される。荒れる海での護衛艦への着艦は固定翼機で言うところのブルーインパルス級らしい。本郷は難なくこなした。見事だ。
 ヘリは基地には戻らず病院へ直行するが、停電で市街は暗い。行ってみると車のヘッドライトでヘリポートまで誘導されていた。てめえらみんなまとめてグッジョブだ。ようやくたどり着いて要救助者を下ろそうとするが、既に息を引き取っていたのだった。
 苦しい仕事だ。両親に謝らねば気が済まないと病院に残っていれば葬儀屋に声をかけられて殴ってしまうし。内田には速やかに長谷川めぐみ分を補給してほしい。
 航空救難をテーマにした作品を面白いと言ってしまっては不謹慎かもしれないが、よくできている。人が命を落とす話はきついけど。
 前回もあわせて黒木役の小山力也が渋い。黒木、さすが中堅メディック。当たり前に最悪の事態を想定して行動する黒木と、良かれと思ってした見学の内田の行動との対比が残酷だ。命を落とす結果になってしまうとは。病院に残ると駄々をこねた内田を残してきた本郷も、いろいろわかった上でのことなんだろう。家に帰れば何も言わずに娘の相手をしてやる。本郷の想いもいずれ内田に伝わるのだろう。
 苦しい話をこれでもかと見せ付けられたけど、手に汗握る燃えるお話もそのうち見られるんだろうか。今後に期待したい。いい作品だ。