ARIA The NATURAL #20

 アリア社長は風邪でお休み。いい子にしていたら大好きな桃缶を買ってきてあげると言って灯里は出かけてゆく。
 合同練習の待ち合わせ場所はサンマルコ広場。一番先に到着した灯里が辺りを見回すと、黒いドレスの女性が気になった。間もなく藍華が到着し、待っている間に怖い話。灯里は怖い話が苦手なようだが、だからこそ話し甲斐があるというくらいの勢いで藍華は生き生きと話す。
 サンマルコ広場にある二本の柱。マンホームのヴェネツィアのサンマルコ広場には公開処刑場があった。ある時、女性死刑囚がサンミケーレ島への埋葬を懇願したが、当時のサンミケーレ島の墓地は既に過密状態で望みはかなわなかった。それ以来、サンミケーレ島まで連れて行ってほしいという喪服の女性が現れるようになったが、決して彼女と一緒に行ってはいけない。必ず神隠しに遭ってしまうから。と、絶妙のタイミングで現れるアリス。三人揃ったら合同練習開始。灯里は不思議現象を呼び寄せやすい体質だから気をつけるようにと二人は言うのだが。
 合同練習の帰り道、桃缶を買っていて遅くなってしまった灯里がサンマルコ広場を通りかかると、喪服の女性@篠原恵美が声をかけてきた。半人前だから一人でお客様は乗せられないと一度は断るのだが、お友達ならということで乗せることにした。行き先はサンミケーレ島。灯里、危ないって。
 篠原恵美、最近では「カードキャプターさくら」や「ああっ女神さまっ それぞれの翼」など声を聞く機会があってうれしい。とはいえ印象的なのはやはり水野蓉子お姉さまだろうか。凛々しいけど硬すぎない印象の声が非常にいい感じだ。
 サンミケーレ島に着き、喪服の女性を降ろした灯里は別れようとするが、突然腕をつかまれて連れ去られてしまう。行った先は墓地。花吹雪。やがて灯里はへたり込む。風に吹かれて揺らめいた喪服の女性のベールの向こうには顔がなかった。やはり喪服の女性は怖い話に出てきた噂の君だった。灯里がこのまま連れていかれてしまうのかと思われたところでケット・シーが登場して追い払ってくれた。灯里、怖い状況から一転、ケット・シーに抱かれて一安心。
 気がつくとARIAカンパニーのテラスにいた灯里。右手にはずっと心配して待っていてくれたアリア社長、左手にはサンミケーレ島にしか咲いていない花の花びらが握られていた。灯里を探しに出ていたアリシアもようやく灯里に会えてほっとした様子。
 翌日、噂の君との出来事を藍華とアリスに話す灯里。アリスによるとこの話には続きがあって、マンホームのサンマルコ広場には確かに公開処刑場があったが、罪人が埋葬先を願い出たという記録はなく、アクアに入植してから誰かが広めたデマ話なのだった。でも、アクアのネオ・ヴェネツィアでは噂の君の目撃例が少なくない。……ひえぇ。
 今回はあらかじめ猫たちがサンミケーレ島の見えるところに集まっていたので、ケット・シーが唐突に現れたという感じにならなくてよかった。正直、直前までは灯里がどうなるの、どうなるの(略 と思ってもいたのだが。ケット・シー、肉球とふかふかのお腹が気持ちよさそうだ。かわいいし、噂の君ににらみを利かせたところはかっこよかったし。
 ゴンドラの精の時のようにアリア社長がいても不思議現象は起こるようだし、今回は桃缶を買って遅くなるためのアリア社長の風邪だったのかな。夏風邪は長引きやすいのでお大事に。
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