メガネのフィッティング

 私の目にはコンタクトレンズが入れられない。
 高校生のときに眼科医に相談してみた。結果、
「元々アレルギーがあるからやめておきなさい」
ばっさり。スポーツなど特別な事情があるなら仕方がないので試してもいいがとは言ってくれたが、特別な事情はなかったのでやめておいた。
 というわけで中学生の頃からずっとメガネをかけている。
 父の代から贔屓にしているらしいメガネ屋があってずっとそこを使っていたのだが、こちらが歳を取れば向こうも歳を取る。ある時に世代交代したらしく若いのに変わった。こやつがフィッティング下手。ついでに言うとセールスも下手。タメ口。
 まあそれはさておき、ずっとチタンなどの金属フレームを使っていた関係もあって自分である程度のフィッティングができるようになってしまった。といってもテンプルとモダンがメインだけど。いわゆるつるからその端までの話。できればパッドの角度まで調整したいのだが、そこはちょっと異次元なので手が出せずにいる。それすらやってくれないメガネ屋ってどうなのよ。
 メガネというのは点で支えられるものではない。総合的に面で支える必要がある。鼻に当たる部分、こめかみに触れる部分、耳にかかる部分、耳の後ろで抱え込むようにする部分。どこか一点にだけ力が集中してしまうと、長時間使っていて痛くなる。メガネ初心者だった私はこれに対してここがこうだとかいう表現ができず、まともなフィッティングができていなかったわけだ。いや、初心者だとわからんだろう。
 フィッティングの時は、メガネをかけてみてここがきつい、ここがゆるいというのを伝える必要がある。時にはそもそもフレーム選びが間違っている場合もあるのだがそれは置いといて、こめかみの部分がきついとか、耳の後ろが痛いとか、逆にゆるいとか、耳の上のこの辺にだけ当たってるとか。そうすると調整してくれる。で、まだ合わなければ遠慮することなくダメ出ししていい。そうやって、自分のメガネができあがるわけだ。これを嫌がるような店員に出くわした場合、私も共に祈って差し上げたい。滅びろ!
 余談ながら、初めてメガネをかける違和感とフィッティングは別。
 先日、Zoffに行ってきた。以前購入したセルフレームの調整のため。チタンフレームなんかだと自分で調整できるんだけど。本職の人はどこまでやれるかわかっているのでかなり凄い勢いで力をかけて曲げたりする。見てると面白いかも。じゃなくて、セルフレーム。これはどうしようもないので店に持っていった。結果、ダメ出しの嵐。可憐なメガネ女子をいじめてしまった。熱心にフィッティングしてくれたんだけど。でもって、待ち時間にいろいろ見て回るとよさそうなフレームがあったりするわけだ。
Zoff ZH91005A A-1
ZH91005A
 買っちった。加工待ち30分。30分後に行ってみたら何やらさわやかなイケメンメガネ男子が速攻で寄ってきた。んで、フィッティング。
 ……うまい。
 そうか、Zoffはこういう腕利きもいるのか。やるな。
 その日の帰り道は雨が降り出していたので実戦投入は延期。後日、予備のメガネを携帯しつつ実戦投入してみた。合格。視線移動だけでバックミラーも確認できる。ずり落ちもないし不快感もなし。セルフレームでこれだけやるとは。
 Zoffでフィッティングの調整とフレーム選びを手伝ってくれたメガネ女子に最大の感謝を。