桜標(さくらしるべ)/櫁屋涼

 コミックブレイド10月号にて読み切りで掲載。
月刊 COMIC BLADE (コミックブレイド) 2009年 10月号 [雑誌]
月刊 COMIC BLADE (コミックブレイド) 2009年 10月号 [雑誌]
 みつやりょう、みつやりょう。変換しても出てこない。これは文節区切って一文字ずつ……出てこない。ぬ、ならばF2キー! スパーン! 人名、単漢字辞書呼び出し。よし、出てきた。学習させたぞ、樒屋涼。
 桜標に出会ったのは全くの偶然。スカイ・クロラを読み返していて、そのままページをめくっていたら出てきた。読み切りか。なら読んでみようかなと。BLADEもうまいことをする。
 読み切りってことは新人さんなのかなと思って読んでいったら、まず、セリフの吹き出しと独白の四角が多い。セリフが長いのは私の場合全く問題ないけど、それらが混ざると視点誘導が難しくなる。読んでいて気になったのは、写植の改行がちょっと不自然だった部分が引っかかったのと、やはり視点移動。漫画の文法で読んでいくと、「え、あれ、こっち?」と戸惑う部分はあった。基本はページの右上から左下へと読んでいけばいいはずなんだと思っているんだけど、そこに吹き出しやらが入ると読ませ方の技術がいるんだなと。
 新しい発見だったのは、雑誌段階でここまで小さいフォントを使うのがありだということ。これコミックサイズにしたら読むのきついんじゃないかなと勝手に心配してしまった。というのも、最近フォントが小さくて読みにくかったコミックがあって、えーと、そう、「孤独のグルメ」。
孤独のグルメ 【新装版】
孤独のグルメ 【新装版】
 値段でわかると思うんだけど、一般的なコミックより版が大きい。にもかかわらずフォントが小さいところがあって読みにくくて往生した。
 それはさておき、せっかくなので検索してサイトを確認してみた。
(※筆者注。タイトルがありません)
ページのタイトルは付けようよ。
 なるほど納得した。A4版で読めればフォントサイズとしては問題ない。同人やアンソロで活動している人か。
 面白かったのはストーリーと一部の背景の描き込みかな。特に背景はポイントを押さえてがっつり力を入れていることがわかる。商業だと小林立みたいな緩急がないと注目されにくいところだけど、京都の雰囲気が伝わってくるようでよかった。特に竹林のシーン。描くの大変だろうによくやったなと。
 思わぬ出会いだった。