GUNSLINGER GIRL 12巻

 ついにあのクローチェ事件が描かれる。
 さっくりネタバレ改行。
GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
GUNSLINGER GIRL 12 (電撃コミックス)
GUNSLINGER GIRL 12 (電撃コミックス)
 今回は7話中5話が回想だから、本を閉じた状態でページを見ると大半が黒い。ここまで黒いのはさすがにBLOOD ALONEでもあるまいよ。あれは昼と夜でページを黒くしたりするから比較的黒が多いんだけれども。
 さて、11巻ではARIAなどでおなじみのヴェネツィアがえらいことになって読んでいてきつかったわけだが、今度の12巻も容赦ない。ジャンの婚約者のソフィアがよくできた娘さんで、気難しいエンリカにうまく接していく。エンリカはエンリカでジャン兄様を取られて最初は反発しつつも次第にソフィアと打ち解けるのだが、ソフィアを前にするとつい憎まれ口を叩いてしまって反省したり。本当にいい子に育っているのがわかる。不審な車にしっかり気付いて行動できたりするし、この子が成長したらどんなことを成し遂げられるのか見てみたい。
 しかし、クローチェ事件が起こるわけだ。
 これまでジャンのことを冷酷で義体にも冷たいしパダーニャ恨みすぎのひどい奴だと思ってたけど、そうでもなかった。逆にヘンリエッタにあそこまでしっかり接することのできるジョゼが不思議なくらいに思えてくるが、ジョゼはジョゼで事件を通して思うところがあったであろうことが読み取れる。
 現在に戻ると、仇敵ジャコモを目の前にしたジョゼ。うまく動けないヘンリエッタ。
 一旦事態が収束したとはいえ、次に備えなくてはならない。政府の動かせる戦力はまるで足りない。公社も同じ。一方クリスティアーノは仲間をやられた復讐として社会福祉公社を狙う。このあたりの動機は少々弱い感じもあるが、腕利きのジャコモを投入してパダーニャの矛先が公社に向いたのは事実。
 まだ、まだやるのか。というより逆に、とうとう状況が揃ってしまったのかというべきか。
 さて、以前はかなり嫌がってた11巻を読み直したい衝動に駆られているのだがそれはさておき、ここからはガンスリについて語りたいと思う。
 正直な話。
 義体1期生に思い入れがありすぎて辛い。
 私が友人に勧められてガンスリ単行本を読み始めた時点で、既に2期生が登場するところまで刊行されていた。読んでみて、別にペトラが嫌いとかサンドロが嫌いということはない。1期生のデータを蓄積したことによって得た様々なデータや知識、経験が活かされていて感心したものだ。ペトラの話で単行本1冊分以上を費やしておきながらメインが2期生に移らないのは、物語として1期生を軸に据えてそれを活かす背景として2期生を描いたのではないのだろうか。そうして、2期生の登場により1期生の置かれる立場が大きく変わった。寿命が来るまで使い潰す。
 アンジェリカは死んだ。クラエスは担当官を失って義体の試験を引き受ける傍ら、一時的な平穏を手に入れたように見えてどうなるかはわからない。ヴェネツィアの戦いでは1期生数名が犠牲になった。そして、以前から変調を来していたヘンリエッタの問題。
「当然、寿命は劇的に縮むだろう」
重い判断をせざるを得ない状況。
 ここまできたら、後は描ききってもらうしかないか。
 次巻は2010年・冬。その頃は私がどうなってるかわからんなあ。