カナル型ヘッドホンはイヤーピースで音が変わる。MDR-XB90EXによる追跡調べ

 カナル型の特徴は遮音性にある。故に絶対禁忌が存在していて、外音が必要な状況で使用してはいけない。歩道を歩くとか、散歩とか。車両の走行音が聞こえないので危険だ。逆に、電車内などでは周囲に音をまき散らすことなく、周囲からの音もある程度遮断して、無駄に音量を上げることなく音楽を楽しめるというメリットがある。
 私が最初に出会ったカナル型は、Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic というもの。iPod nanoが迷走して小さくなりすぎた時代だったので、リモコン付きヘッドホン以外に選択肢がなかったのだ。これはこれで高音が素晴らしく抜けるモデルだった。「今まで聞こえていなかった音が聞こえる」というのは新しいヘッドフォンの醍醐味。
 次に出会ったのがしばらく前なのだが、SONYのXB90。

 こいつは低音が出るにもかかわらず全体のバランスがよく、ボーカルをそのままに、ベースラインを気持ちよく鳴らしてくれる。あまりに気に入ったので2個目を買ってしまったくらいなのだが、今回はイヤーピースの話なのでここまで。
 SONYのイヤーピース、実は前述のAppleヘッドホンでもスペアとして利用していた。
 カナル型のイヤーピースをSONY式にまとめると2種類。
・ハイブリッドイヤーピース
・ノイズアイソレーションイヤーピース
この2種類。前者は一般的なイヤーピース。それに対して後者はイヤーピースの空洞部分に低反発ウレタンフォームが入っている。これにより、フィット性の高さでよりよい装着感と遮音性を獲得している。
 ハイブリッドイヤーピース、ノイズアイソレーションイヤーピース、どちらにしても寿命があるのだが、ハイブリッドの方は耳に直接触れる低硬度シリコンの硬度が失われて耳から落ちやすくなる。いわゆるへたりというのをイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。一方、ノイズアイソレーションの方は一発。イヤーピースに入っている低反発ウレタンフォームがずるりと出てくるのだ。両者に共通する点として、やはり低硬度シリコン部分のへたりが原因だと思われる。
 でだ。私はノイズアイソレーションイヤーピースを使っていたのだが、へたった。仕方がないので予備でハイブリッドイヤーピースにした。なんと、音が残念になった。しばらく我慢して使ってみたのだけど、やはりダメ。ノイズアイソレーションイヤーピースを購入した。
 帰宅したら届いていたので、いそいそと交換。
「私の一番大切なものが、帰ってきました」
 これがホントなんだ。今堪能してる。聞き慣れた曲を選んでチェックしているので間違いない。
 嘘だと思って騙されてみる?